日々の生活で役立つ情報を発信するコーナー【むーなびコラム】。今回はぎっくり腰の予防方法についてのお話です。
このコラムを書いた人 佃 隆先生
31年間で31万人の臨床人数があるファミリーカイロプラクティック三鷹院・院長。姿勢の専門家として書籍や講演活動も実施。基礎医学をもとに、臨床に基づき、多くのセルフケアやアドバイスを行う中で、「姿勢の魔法『シャキーン!』ケア」を確立。2冊の本を出版しており、共に重版。人間の体の動きを研究したバイオメカニクスや、日本独自の文化の礼法、カイロプラクティックでの臨床経験といった広い視点で、姿勢や健康について、分かりやすく解説。
下の物を持ち上げる時は、しゃがんでから持ち上げる!
下にある物を持ち上げる時は、膝を曲げてしゃがんで、体の近くで荷物を持ちましょう。膝を伸ばしたままだと腰に負担がかかりやすいです。スクワットをするかのように、腰の前カーブを保ちながら股関節を曲げ伸ばしてもつと、腰だけでなく、臀部(おしり)の筋肉を使うことができるので、腰への負担が軽くなります。
関節は骨と骨の組み合わせで筋肉や靭帯でつながっていますが、それぞれの関節は骨の形によって構造上で得意な動きと苦手な動きがあります。腰の関節は、縦方向、つまり腰を前に屈めたり後ろに反ったりする動きは得意ですが、横への動き、ひねる動きは苦手です。
まっすぐ動かして、まっすぐに戻ってくる動きであればレールに沿って動いているのでよいのですが、まっすぐ動かしてから横にひねると関節の構造上、レールから外れる、脱線するような動きになるため、筋肉や靭帯に負担がかかり、炎症が起きてぎっくり腰、急性腰痛になることがあります。
例えば、通常の筋肉量の方が体と正対して荷物を持てば、ぎっくり腰にはなりにくいです。でも、筋骨隆々の方でも、落ちたタオルや歯磨き粉のキャップのような軽い物を拾おうと、腰を前に屈めて横にひねってそのまま体を戻すと、ぎっくり腰になりやすいです。いわゆる無理な体勢ということですね。
一度ぎっくり腰になると8割方は2週間以内で回復しますが、複数回ぎっくり腰を重ねると慢性的に痛みが続く腰痛症になりやすくなります。
理論上は、腰を曲げて横にひねったら、ひねりを戻してから腰を起こす、ロボット的な動きをすればよいということになるのですが、正確にこうした動きを身に着けるのは難易度が高めです。
ですので、安全にいくのであれば、横着せずに、下に落ちたものを拾う時は、膝を曲げて、腰をひねらないでよいように拾う物にまっすぐ向き合って取る動作がお勧めです。
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■クーポン利用方法
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