赤ちゃんの頭のゆがみと機能上の問題

日々の生活で役立つ情報を発信するコーナー【むーなびコラム】。今回は赤ちゃんの頭のゆがみと機能上の問題についてのお話です。

このコラムを書いた人　佃 隆先生

31年間で31万人の臨床人数があるファミリーカイロプラクティック三鷹院・院長。姿勢の専門家として書籍や講演活動も実施。基礎医学をもとに、臨床に基づき、多くのセルフケアやアドバイスを行う中で、「姿勢の魔法『シャキーン！』ケア」を確立。2冊の本を出版しており、共に重版。人間の体の動きを研究したバイオメカニクスや、日本独自の文化の礼法、カイロプラクティックでの臨床経験といった広い視点で、姿勢や健康について、分かりやすく解説。

歯で言えば、虫歯になれば歯科で治療をするし、そもそも予防をしますよね。10～14歳の虫歯があった割合は、1993年では86％、2016年では20%まで下がりました。つまり、23年間で子どもの虫歯が4分1まで減りました。

一方、1989年当時の諸外国では虫歯の本数が日本よりも圧倒的に少なかったです。歯医者さんが食後に歯磨きを推奨する予防医学を普及する活動の成果です。8時だよ全員集合では、テレビで「歯磨けよ」と伝えていた時代でした。

現状、日本の赤ちゃんは、推定で8割の赤ちゃんには、治療すべき背骨や頭のゆがみがありますが、1％も受けることができていません。アメリカやカナダの一部の地域では、新生児の20%がカイロプラクティックケアを受けています。当院は、三鷹・武蔵野市においては、30年後には、赤ちゃんの20％以上がカイロプラクティックを受けられるようにと、啓蒙活動を行い、支援者を増やしつつあります。

頭のかたちについては、小児科に行ってもそんなに気にすることないよと言われることがほとんどですが、これは病院では癒合症と言って手術が必要なレベルかどうかを判断するためです。頭のかたちクリニックでは、頭を３Dで撮影して、歪みの度合いでヘルメット療法を受ける方もいらっしゃり、一定の効果を上げています。

ただ、ヘルメット療法は、1回50万円程度で高額だということと、お風呂以外は1日23時間装着なので頭皮の肌トラブルになることもありますし、重いので背骨に負担がかかることもあるので、使用にお悩みのケースもよく見受けられます。

当院では、2005年から赤ちゃんケアを行っていますが、5gタッチと言われるほどにソフトなタッチで頭だけでなく、体全体を整えます。それぞれの治療法、ひいては赤ちゃんの頭がどのように育つかについての正しい理解が広まるよう、発信を続けてまいります。

＜＜＜赤ちゃんの頭の形・向き癖について PART②　

ぎっくり腰の予防方法>>>　

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