首の痛み予防と見た目にも美しい所作

コラム

日々の生活で役立つ情報を発信するコーナー【むーなびコラム】。今回は首の痛みの予防方法についてのお話です。

このコラムを書いた人 佃 隆先生

31年間で31万人の臨床人数があるファミリーカイロプラクティック三鷹院・院長。姿勢の専門家として書籍や講演活動も実施。基礎医学をもとに、臨床に基づき、多くのセルフケアやアドバイスを行う中で、「姿勢の魔法『シャキーン!』ケア」を確立。2冊の本を出版しており、共に重版。人間の体の動きを研究したバイオメカニクスや、日本独自の文化の礼法、カイロプラクティックでの臨床経験といった広い視点で、姿勢や健康について、分かりやすく解説。

図3は、当院の受付カウンターで、次回の予約を取るためにカウンター上のカレンダーを見ている時の姿勢です。

こんな時、当院では受付スタッフから、
「★★さん、せっかくカイロプラクティックで体を整えたのに、顔を前に出すと骨がずれるので、もったいないですよ~。顔の位置はなるべくキープして、目線を下に向けるようにしてみてください。首の痛みの予防になります。私もここで働くまでは、やっちゃっていたんですけど(苦笑)、日々少しずつ気をつけています。一緒にがんばりましょう。」

というやり取りをよく目にします。

顔を前に出して、首を下に傾けると、ストレートネックの状態になります。こうした所作は、第三者の目で見ると猫背になって格好悪く映ります。

自分自身はしっかり見たいから前に体を動かした時に、対象物しか見えていないですが、自分を横から見たらどうなるかをイメージしてみてください。図4のように、視線で見るようにすることで、良い姿勢が保たれるので見映えがよいですね。

目線を下に向ける、眼球を下に動かすことで下の視界が広がります。対象物の位置や環境によっては、多少首を動かすでしょうが、最低限の動きにすることで、少なくとも顔を前に突き出さないように努めましょう。すると、ストレートネックの度合いが下がるので、結果的に首の痛みや肩こりを予防できます。

もしも対象物を手に持つことができるのであれば、手に取って見ることでも視線は自然に上がりますね。スマホなどを机の上に直置きするよりは、スマホホルダーを使用したり、何かに立てかけたりすることでも首の負担が軽減できます。

人は下を向かずに生活することはできませんが、下を向きすぎると首に負担がかかることも事実です。
日々、余裕のある内に所作を見直して、体の健康貯金をしつつ、見た目にも美しい所作を手に入れましょう。


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