吉祥寺最後の銭湯「よろづ湯」が廃業へ 最後のお別れ会に行ってきた

よろづ湯話題

吉祥寺駅徒歩2分にある吉祥寺最後の銭湯「よろづ湯」が、2023年3月をもって廃業することを発表。一時期は営業再開に向けて準備をしていたが、残念ながら廃業することに。

100年以上吉祥寺で愛され続けた銭湯

よろづ湯
下駄箱

大正時代創業、100年以上吉祥寺の地で愛され続けた銭湯「よろづ湯」。今の建物自体は昭和39年(1964年)に建てられたもので、昭和から時が止まったかのようなレトロな佇まいが魅力。

よろづ湯
浴槽上の壁には富士山の絵が(女湯)
よろづ湯
女湯の浴槽

お風呂は大きな浴槽と深い浴槽の2つのみというシンプルな造りながらも、「ここのお湯が一番」と通い続けるファンが多くいたという。

3月26日には見学会兼お別れ会が開催

3月26日(日)には見学会も兼ねたお別れ会が開催された。見学会では、女湯・男湯・脱衣所など施設全て開放され、本来ならば座れない番台に座り、記念撮影することも。

よろづ湯
番台

当日は生憎の雨にも関わらず開場前から行列ができ、老若男女問わず多くの人が来訪。昔ながらの銭湯の雰囲気を記録するかのように、多くの人々が、カメラやスマートフォンでの記念撮影を行っていた。

お別れ会会場(男湯)

また男湯内で開催されたお別れ会では、よろづ湯の店主のトークショーの他、よろづ湯常連の落語家やフォークシンガーのショーが披露された。来場者は風呂椅子に座りながら、よろづ湯で過ごす最後のひとときを楽しんでいた。


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