骨盤ベルトって本当に必要？ つけ方ひとつで逆効果になることも

日々の生活で役立つ情報を発信するコーナー【むーなびコラム】。今回は骨盤ベルトの付け方についてのお話です。

このコラムを書いた人　佃 隆先生

32年間で32万人の臨床人数があるファミリーカイロプラクティック三鷹院・院長。姿勢の専門家として書籍や講演活動も実施。基礎医学をもとに、臨床に基づき、多くのセルフケアやアドバイスを行う中で、「姿勢の魔法『シャキーン！』ケア」を確立。2冊の本を出版しており、共に重版。人間の体の動きを研究したバイオメカニクスや、日本独自の文化の礼法、カイロプラクティックでの臨床経験といった広い視点で、姿勢や健康について、分かりやすく解説。

「とりあえず産後は骨盤ベルトつけておけば安心」そう思っていませんか？

たしかに、骨盤ベルトは産後の不安定な骨盤をサポートする便利なアイテムです。ただし、間違ったタイミング・位置・締め方で使うと、かえって身体に負担をかけてしまうこともあります。

まず大切なのは「骨盤ベルトは治療ではなく“補助”」という考え方。

出産後、骨盤まわりの靭帯はゆるみ、ぐらつきやすい状態です。この時期に無理に動き回ったり、反対に姿勢が悪くなったりすると、骨盤がズレた状態で固まってしまい、腰痛や尿もれ、体型崩れの原因になります。

骨盤ベルトはこの「グラグラ」を一時的に安定させる道具です。でも、ただ腰に巻けばいいというものではありません。

✅骨盤の「上」ではなく「骨盤の下」あたりに巻く
✅きつすぎず、座ったときにズレない程度
✅長時間つけっぱなしにしない（動く時／外出時などに限定してもOK）

実際に当院でも、ベルトをおへそのあたりに巻いていたり、きつく締めすぎてお腹に負担がかかっていたりする方が多くいらっしゃいます。その結果、内臓の位置が下がったり、血流が悪くなって不調が出ることも。

「なんとなく不安だからずっと着けてる」という方は、身体のバランスや筋力が回復するタイミングを逃してしまう可能性もあります。

大切なのは、骨盤ベルトを“卒業するためのサポート”として使うこと。正しい姿勢や体の使い方、呼吸やインナーマッスルの回復を意識することで、ベルトに頼らず、自分の身体で支えられるようになります。

ファミリーカイロプラクティック三鷹院では、骨盤の状態や体力に合わせて、ベルトの使い方も丁寧にアドバイスしています。「合ってるか不安…」という方も、気軽にご相談くださいね。

＜＜＜産後の骨盤矯正、いつから始めればいいの？

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