2024年11月、吉祥寺にオープンした天ぷら「天ぷら むらやま」。今回は平日限定ランチを目当てに吉祥寺在住のグルメライター・ユリイカが取材してきました。
場所は、吉祥寺駅から徒歩8分ほど歩いた吉祥寺エクセルホテル東急の裏で、やぐやKICHIJOJIとオムニ食堂が入っているビルの1階にあるトラットリア チッチョの隣。

「ラトリエ・デュ・グー」という人気のフランス料理屋さんの跡地で、和テイストの落ち着いた佇まいの店構えです。
四季折々の厳選素材を丁寧に揚げた極上の天ぷら
店主の村山さんは日本料理店で長年その技を磨き、銀座の老舗天ぷら屋で修行を積んだ後に独立し、自身の店を吉祥寺にオープン。日本各地より旬の素材を厳選し、一品づつ心をこめて丹誠に揚げる丁寧な仕事振りと細やかな心遣いも魅力。

席は調理場を囲んだコーナー型の全8席。目の前には旬の野菜が綺麗に並べられていて、注文後に苦手な食材を確認してもらいます。

タラの芽は山菜の王様、百合の根は女王と呼ばれているそうで、この日は他にもスナップエンドウ、菜の花など春を感じるラインナップでした。
平日限定ランチ/車海老・魚介2種・野菜4種・お味噌汁・白飯・香物(3,300円)
目の前で天ぷら粉を丁寧に溶いて、しっかりと衣を浸していきます。突き出しは、嶺岡豆腐という牛乳を使った胡麻豆腐。トロッとした餡が揚げたてもちもちの豆腐にからんで、杏仁豆腐のような食感。そこに擦りたての山葵がのることで豆腐の味が引き立ちます。

塩は、青ヶ島製ひんぎゃの塩とトマトを使った塩の二種類があり、店主がその食材にあった塩を都度おしえてくれます。
車海老はまず頭からいただきます。ひんぎゃの塩にスダチを少しだけ垂らして、香ばしい中にもぷりっとした甘みが感じられます。

京都で採れた菜の花はトマトの塩で。歯に当たるサクサクの食感がこれまで食べてきた天ぷら衣と全く違い、ふわっと軽くて満足感がすごい。

ここで御飯の提供を確認されましたが、お好みで天ぷらをのせれば天丼としても楽しめます!次は鰙(ワカサギ)。頭の方はスダチを多めにかけ、尻尾の方は天汁がオススメとのこと。

フキノトウは程よい苦味に天汁がしみて、春の訪れを感じます。

黒舞茸は、ひんぎゃの塩と天汁で。きのこ特有のやわらかい食感とサクサク衣の相性バツグンです。

鱚(キス)はまず骨煎餅から。高温でしっかり揚げられてるので歯応えが爽快!ふわふわの肉厚な身は、塩でも天汁でもスダチも何でも合います。

最後はカボチャ。外はカリッと、中はほっこり。二種類の塩をかけていただきました。

シメのごはんは、歯応えのあるふっくら御飯にお漬物、赤だしのお味噌汁でホッと一息つくことができました。

お品書き
平日限定ランチの他にも、昼のおまかせコース(7,700円)、夜は11,000円・16,500円・22,000円からのコースがあります。

アルコールメニューは、天ぷらに合うビールやワインの他、日本酒や焼酎、ジン、ウイスキー以外にも黒烏龍茶やあずみももジュースなどのソフトドリンクも取り揃えています。

素材本来の味が一品一品しっかり表現されており、提供するタイミングも絶妙。食材ごとに合う食べ方も一品ごとにおしえてくれる店主の繊細な気配りも嬉しくて大満足なランチでした!
気になる人は是非足を運んでみては??
SHOP INFO
天ぷら むらやま
武蔵野市吉祥寺本町2‐8‐9 1F-B
休/木曜+不定休
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